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股関節の痛みがあり、右足を開くことができません。
「ネットブログ健康相談会-1」

2020年3月24日 テーマ:ネットブログ健康相談会

せんねん灸お灸ルーム鍼灸師による「ネットブログ健康相談会」を開催しています。

「せんねん灸セルフケアの森」お問い合わせフォームより「お困りの症状」をお寄せください。

「せんねん灸セルフケアの森 事務局ブログ 森からの便り」を通じ、お寄せいただきました症状に対するツボのご案内をしてまいります。

せんねん灸で心身ともにリラックスしていただき、症状の緩和、運動不足やストレスの緩和にお役立ていただければ幸いです。

※「ネットブログ健康相談会の概要、ご案内」はこちらをクリックしてください。

(ご相談)

右の股関節に痛みがあり、右足を開くことができません。左の股関節には痛みがありません。日常生活に支障をきたすほどではないのですが、動き方によって痛かったり、あぐらをかくことができなかったりします。歩くときも時々痛みます。10歳と7歳の子供がいます。2回の妊娠中と、産後すぐに右足だけ股関節の痛みがありました。

30歳代・女性

(アドバイス)

「股関節の痛み」についてのご相談です。

よくある症状は鼠蹊部(そけいぶ)と呼ばれる足の付け根の痛みです。股関節を曲げて開く姿勢、つまり「あぐらをかく」姿勢をすると痛みを感じるという方も多いです。

骨盤と左右の大腿骨(だいたいこつ:太ももの骨)とのつなぎ目を股関節(こかんせつ)と言います。カラダの中で最も大きい関節であり、カラダを支える中心的な役割を担います。

日常生活の中で、私たちが「立つ」「歩く」「座る」といった姿勢や動作ができるのは、股関節を前後に曲げたり、左右に動かしたり、内側や外側へひねったり、動かせる範囲(可動域)がとても広いからです。

股関節は、球状の大腿骨頭(だいたいこっとう)に骨盤のくぼみが乗っているだけの、とても簡単な構造です。

股関節は簡単な構造ゆえ、まわりには多くの筋肉や腱によって支えられて動かすことができます。股関節がスムーズに動くためには、このまわりの筋肉がしっかり、バランスよく支えなければなりません。

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上のイラストで、緑色とピンク色のラインは股関節を支えたり、動かしたりする筋肉を簡単に表したものです。股関節の痛みでは、ピンク色のラインで表した筋肉が緊張してかたくなっている状態が多く見られます。

股関節を支える筋肉は腰(腰椎:ようつい)や膝とも繋がっているため、お尻や太もも、膝の痛みを感じる場合でも、実は股関節に問題がある場合もあります。

両足で立っているとき、股関節には体重の3〜4割の力がかかります。片脚で立つと一気に負担が増え、体重の約3〜4倍の力がかかります。歩き出すと、足が地面につくたびに体重の約10倍もの負担がかかることもあります。

股関節を動かした時に痛みが生じるのは、「立つ」「歩く」「座る」いずれかの姿勢にゆがみがあり、股関節を支える筋肉に無理な負担がかかっていることが原因です。

場合によっては、股関節の骨と骨が触れる「関節軟骨」がすり減り、そのために痛みが生じていることもあります。この症状を「変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)」と言います。

今回のご相談では、2人のお子さんの妊娠中と出産後に右股関節に痛みが生じています。股関節を支え、動かす筋肉のいくつかは、恥骨と大腿骨とを結んでいます。出産にともない恥骨、仙腸関節がゆるみ骨盤が大きく開きます。

出産時、恥骨および骨盤に歪みが生じたことによって股関節に痛みが出てくることもあります。産後、骨盤の歪みが改善されず、股関節を支える筋肉に緊張が生じた状態が固定化されてしまいますと、産後時間が経てばたつほど、股関節の動きに支障が出てきます。

出産と股関節痛に関連がある可能性がありますが、まずは整形外科を受診し、股関節で感じる痛みの原因を確認しておきましょう。

お灸をすえると・・・
・リラックス効果:血液循環をよくし、かたくなった筋肉がリラックスします。
・ストレッチ効果:筋肉をのばし、股関節の動きがスムーズになります。
・ゆがみ改善効果:股関節を支える筋肉のリラックス、ストレッチにより骨盤のゆがみが改善します。

ご紹介するツボ へお灸をすえて股関節の痛みを軽減しましょう。

今は痛みが出ていなくても、生活の中で次のようなことが起きるようでしたら、股関節のケアを始めましょう。

□歩くのが遅くなった (=股関節の動く範囲が狭くなった)
□平らなところでつまずく (=股関節の動く範囲が狭くなった)
□階段が上りづらくなった (=股関節まわりの筋力低下)
□あぐらをかきにくい (=股関節がかたい)
□椅子に座ったとき、左右の膝の高さが違う (=片方の股関節がかたい)
□歩くとき肩が左右に振れる(揺れる) (=片方の股関節がかたい)

股関節にトラブルを抱えたままにしておくと、股関節の痛みにとどまらず、肩こり、腕が上がらない(五十肩)、肘の痛み、手首の痛み、腰の痛み、膝の痛みなど、さまざまな症状を引き起こします。

(ツボのご紹介)

次に股関節の痛みと関係するいくつかのツボをご紹介いたします。

ツボを探して実際にせんねん灸をすえてみましょう。

せんねん灸の標準的な温熱レベル「2」せんねん灸オフソフト灸竹生島をすえて、「温かさを感じる程度」もしくは「温かさすら感じない」ツボを見つけてください。

せんねん灸オフソフト灸竹生島をすえて「温かさを感じる程度」もしくは「温かさすら感じない」感覚は症状を改善するツボの特徴です。

なお、お肌の状態は体質によって、また日々の体調によって異なります。取扱説明書「使用上の注意」をよくお読みください。くれぐれも火傷を起こさないよう、注意してお灸をしましょう。

セルフケアをしやすい「手」「足」のツボをご紹介しますが、お腹や腰などで外科手術をお受けになっていらっしゃる場合は、手術後、内臓の筋肉や粘膜の組織癒着(そしきゆちゃく)が起きている場合が多く見られます。癒着しているところは、圧迫感があったりして「なんだかスッキリしない」感覚があります。

癒着が起きていると、癒着している部位がかたくなり、まわりの組織を引っ張り緊張させます。このような場合、癒着しているところに痛みが起きるよりは、癒着によって引っ張られている関節に痛みが生じることがあります。例えば、肩関節、肘関節、股関節、膝関節など、どこでも起こります。季節の変わり目、気圧の高低によって痛みを感じるようになることがありますので、外科手術のご経験がある方は癒着している部位を温めるとよいでしょう。

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「行間(こうかん)」
足の親指と人差し指の股から足の甲をすり上げた時、すぐに指が止まるところです。
「立つ」「歩く」とき股関節を支える内転筋(上の図でピンク色のライン)と関係します。

「血海(けっかい)」
膝のお皿の内側の角から指幅3本上がったところです。
妊娠、出産時に生じた骨盤のゆがみと関係します。

(動画を見て探す)https://www.youtube.com/watch?v=ZDTrmP0QqVg

「梁丘(りょうきゅう)」
膝のお皿の外側の角から指幅3本上がったところです。
股関節まわりの筋力低下と関係します。

(動画を見て探す)https://www.youtube.com/watch?v=Mplv2Vl5kow

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「陰陵泉(いんりょうせん)」
ひざの内側で、ひざ下くぼみの位置から指幅4本下がったところです。押すと落ち込むところがあり圧痛があります。
「立つ」「歩く」とき股関節を支える内転筋(上のイラストでピンク色のライン)と関係します。

(動画を見て探す)https://www.youtube.com/watch?v=Hpw0OV_fmc8

「三陰交(さんいんこう)」
内くるぶしの中心から指幅4本上がったところです。
妊娠、出産時に生じた骨盤のゆがみと関係します。

(動画を見て探す)https://www.youtube.com/watch?v=rGQr3P5_drk

「然谷(ねんこく)」
内くるぶしから土踏まずへ向かった斜め前にあります。
足首の不安定によって股関節にかかる負担の左右差が生じている場合。

(動画を見て探す)https://www.youtube.com/watch?v=gEJdYRGwByo&feature=youtu.be

「大都(だいと)」
足の親指を足裏へ折り曲げてできるシワの親指側です。
「立つ」「歩く」とき股関節を支える内転筋(上の図でピンク色のライン)と関係します。

(動画を見て探す)https://www.youtube.com/watch?v=OFYa1_NzPjA

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「風市(ふうし)」
まっすぐ立って「気をつけの姿勢」をしたとき、太ももの横に手の中指が触れるところです。
股関節まわりの筋力低下と関係します。

「陽陵泉(ようりょうせん)」
膝の外側、側面を少し下がったところにあるポコっと骨がふくらんでいるところです。
股関節の左右バランスが整います。

(動画を見て探す)https://www.youtube.com/watch?v=pNEKnrJ0MYY&feature=emb_logo

「丘墟(きゅうきょ)」
外くるぶしの前にある凹みです。
足首の不安定によって股関節にかかる負担の左右差が生じている場合。

(動画を見て探す)https://www.youtube.com/watch?v=jj_SgImDUxQ