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右腕をあげると右肩に痛みを感じるようになりました

2022年4月5日 テーマ:お灸の治療とセルフケア(症例)

せんねん灸セルフケアサポーターのもとには、さまざまな症状をお持ちの患者さまがいらっしゃいます。

■ 今日の症状

今日の症状は「右肩の痛み」です。

■ 問診

1ヶ月前、右太ももの外側にしびれを感じるようになり、しばらくすると歩くと右足の裏に痛み感じるようになりました。ちょうどその頃、右腕を上げると痛みを感じるようになりました。デスクワークで日中はほぼ座っていて、慢性的な肩こり、腰痛があります。

■ 身体観察

1)からだ全体の筋肉が緊張していますが、とくに、右首−右肩甲骨−右腰−右太腿−右ふくらはぎ−右足の裏にかけて筋肉が緊張しています。
2)右ふくらはぎにうっ血が見られ、アキレス腱の弾力がなく硬くなっています。
3)右足底(足のうら)の弾力がなく硬くなっています。
4)歩く時、右足くびにブレがあり、右股関節の動きが制限されています。
5)右足くびをねん挫などで痛めた形跡があります。

■ 触診

1)右太腿のしびれ、肛門の違和感、右足の裏の痛みなどから、骨盤内のうっ血が疑われます。
2)右下肢のうっ血により、右半身全体の緊張、コリが生じています。

■ 今日のツボ

ふくらはぎにあるツボ「承山(しょうざん)」へ施灸します。

ツボ「承山(しょうざん)」
つま先立ちをしてアキレス腱をふくらはぎの方へなで上げていくと、へこみがあります。

(動画を見て探す)

■ お灸によるカラダの変化

「承山(しょうざん)」へお灸をすえると、カラダ全体の緊張がゆるみました。
歩いてみると、痛かった右足の痛みが緩和しました。
主訴は「右腕をあげると右肩に痛みを感じる」でしたが、こちらも痛みが緩和しました。
右半身にあらわれていた症状が全体的に緩和しました。

今回のポイント

以前ですと、通勤で毎日歩かれていたようですが、コロナ禍による在宅勤務で運動不足が積み重なっていらっしゃいました。歩くこともせず、毎日、ほぼ座った姿勢で1日を過ごされていました。

足、腰の筋力が低下し、足の静脈血が滞る状態を毎日繰り返していたことで、骨盤内のうっ血も慢性化して、痔の既往歴もあって肛門に違和感を感じるようになったようです。

とくにアキレス腱、ふくらはぎがうっ血して緊張すると、カラダ全体が張り、コリを感じるようになります。両肩ともコリを強く感じるようになったそうですが、右肩はコリに加えて痛みを感じるようになったそうです。

右足くびが不安定なため、右アキレス腱が硬くなり、歩くときにふくらはぎの筋肉が伸び縮みしないため、右股関節の動きが制限されています。

右股関節の動きが制限されると、連動して右肩甲骨の動きが制限され、右肩の痛みが起きていたようです。