炎症という響きは嫌なものです。痛いですよね。

それ以外に腫れて、熱感、赤くなるといった４つの症状に加え、その結果関節が動かしづらい、つまり機能障害を加えて５大症状として紹介している参考書もありますね。

その炎症は、裏を返せば修復です。要らなくなった組織を白血球やマクロファージが処理をしています。

例えば足関節の捻挫でも炎症がみられることがあります。その際には今までは「アイシング」を推奨されることが多かったです。事実私が若い頃はそう教わりました。確かに冷やすことで痛みを軽減することができます。くわえて、患部を圧迫する、心臓よりも高く挙げることで症状の緩和はみられます。しかし、「治癒」という観点からは近年は強く推奨はされていません。

炎症が強いところに透熱灸など強い刺激を与えれば痛みはさらに増します。大事なのはその刺激量です。つまり傷口を修復しているのであれば、それを促せば治癒は促進するものです。

「常識」は覆ります。はたして自身がおこなっていることが意味があるのか、ベネフィットはどうなのか、常に疑問を持ちながらが臨床力を上げていくのだと思います。宗教ではないのです。

灸頭鍼を試されたことがありますか。

リラックスするには最適です。
昭和初期に笹川智興が始めたと言われています。
頭鍼灸とも呼ばれたそうです。
使用する鍼はカシメのものを用います。といっても今は半田付けの鍼柄はありませんので、ステンレスの鍼柄のものを使えば問題はありません。ただし、メーカーによっては軽量を求めてアルミの鍼柄を使っている鍼もありますのでご注意を。

また、使用するモグサは、灸頭鍼用のものを用いてください。メーカーによっては灸頭鍼用と書いていながら、品質が悪いものは球になってもポロッと落ちやすいので、自身の手で確認してください。
透熱灸用のお高いモグサは球になりやすいですが、熱が足りませんしもったいないです。。

適したモグサはセネファにお尋ねください。

今の時期は、二十四節気でいうと「小暑」にあたり、梅雨の湿気と本格的な夏の暑さが体に影響を与えやすい季節です。

この時期の養生灸は、これらの不調を予防・改善することを目的とします。

体の状態を整えるため、以下の3つのツボにお灸をすることをおすすめします。

1. 足三里：夏バテ予防と胃腸の元気のツボ場所:ひざのお皿の骨のすぐ下、外側にあるくぼみを見つけます。そのくぼみから、自分の指をそろえた4本分、下に進んだところにあります。すねの骨の外側です。押すと少し響くような感じがします。

2. 三陰交：むくみと冷えをとるツボ場所:足の内側のくるぶしの一番高いところに、自分の小指を置きます。そこから指4本をそろえて、幅を測った高さのところにあります。すねの骨のすぐ後ろのきわです。

3. 中脘：弱った胃を応援するツボ場所:体のおへそと、胸の真ん中にある骨（みぞおち）の下の端を結んだ線の、ちょうど真ん中にあります。

自分の体をいたわる時間として、気持ちのよい範囲で試してみてください。せんねん灸の安全な使用方法に関する情報は、製造販売元であるセネファ株式会社の製品説明書および公式ウェブサイトをご確認ください。

昭和の名灸師・深谷伊三郎という名前は、若い鍼灸師の方はご存知だろうか。。

お灸の勉強をされる方は、「深谷灸」をぜひ検索。

そのお孫さんは、私が学生時代は立川ボーイズとして、そしていまはテレビでコメンテーターとしても活躍している立川志らくさんです。深谷先生自身、落語がお好きだったようです。

著作の一つである『お灸で病気を治した話』は、読み物としてもおすすめします。特筆すべきは失敗例も載せているという点です。

名人と言われる鍼灸の先生方の症例は「やった、効いた、治った」ということしか書かれていない事が多いですが、この本は「人間・深谷伊三郎」が書かれています。しかも本人が。お勧めします。

元々は「刊々堂出版社」から出ていたものですが、諸般の事情から今は息子さんの新間英雄さんが「鍼灸之世界社」として製本・発送をお一人でされています。現在、灸法研究会からも購入できるようです。
https://www.qho1109.com/深谷灸法関連書籍購入/

標記の書籍を懇意にして頂いているドクターが出されていて、その内容の中で鍼灸も推奨されています。

特にお灸はセルフケアを推奨されており、そのお灸というのが。。どこかでみたような。。。

興味がある方は書店にて。一般の方向けにマンガで分かりやすく構成されています。
三宅和久・著、馬場民雄・作画、東洋学術出版刊です。

三宅漢方医院
http://www.miyakekanpou.com/

作画の馬場民雄先生は三宅先生の大学時代の漫研の後輩だそうです。現在『ベランダビオトープ』 (ヤングアニマルコミックス）は絶賛発売中です。三宅先生とのミャンマー行きの様子が、『ベランダビオトープ』４５話から４８話に掲載されています。

https://www.hakusensha.co.jp/comicslist/49129/