立秋を過ぎてもまだ猛暑が続いています。冷房が効いた場所で過ごしていてあまり汗をかいていないと感じている人も多いですが、汗は自覚していなくても常に出ています。水分とミネラルの補給を心がけましょう。とかくこの時季は体内の水分は失われがちなのです。

また旬の野菜の話題ですが、最近スーパーマーケットの野菜コーナーにはオクラや枝豆がたくさん並んでいますね。オクラは体液を補い便通を良くします。夏になってから便がコロコロ状態になっているとお感じの方に特におススメです。枝豆はこの季節はビールのお供として欠かせない食材ですが緑豆には昔から夏バテ対策や暑気あたりによいとされています。ビールを飲まない方もぜひ今の旬の時期に、良質な塩をふんだんに使って美味しい枝豆を味わってください。

今が旬の“びわ”、食べたことありますか？

びわの果実には疲労回復や胃もたれの解消に効果があるといわれており、またイライラやのぼせ症状を緩和します。最近、咳が出て止まらない方が多いようですが枇杷の葉には咳を抑えたり鎮める効果がありお茶にして飲むとよいそう。抗炎症作用があり､皮ふにも良いので皮膚トラブルでお悩みの方にはお風呂に入れて浸かるのもおススメです。

ただ、葉に関しては果実のように簡単に入手できないのが難点ですが最近はネットで購入も可能なようです。気になる方は調べてみてくださいね。

薬膳のベースである中医学では、春は冬の間に蓄積した老廃物を体外に排出するのに適した時期と考えます。日本では古くから春に少し苦みのある山菜を食べる習慣がありますが、まさにデトックスを狙った食習慣といえるでしょう。まだ寒い日もあるので感覚的には冬ですが暦の上ではもう春です。山菜類はまだ店頭では見かけなくても、この時季に起きやすいイライラや目の充血によい春菊、身体を温め解毒作用もある菜の花、気血を巡らせ五臓を癒すニラ等の春野菜は入手できます。これらは寒い日に食べたい鍋料理に欠かせない食材でもありますね。ぜひ旬の食べ物を毎日の食事に取り入れて季節変化に伴う身体の働きを整えましょう。

まだ寒暖差の激しい日もありますがあちこちで紅葉も見られ、秋もたけなわとなりました。この時季は皮膚のみならず体内も乾きが気になります。体の内外を潤す働きを持つ食材は沢山ありますが簡単におやつ感覚で摂ることができるナッツ類は手軽さがおススメです。

中でもタンパク質や脂質が豊富なクルミは、生命活動の源でもある【腎】を補い、腰痛、耳鳴り、肌の老化を予防するほか、腸を潤し便通を良くしたり、肺を温め慢性の咳や喘息の改善にもよいといわれています。ティータイムのお供にいかがですか？