天人合一思想～人と自然・宇宙は一体であり相応している

これは東洋医学の大切な世界観、身体観です。

自然・宇宙はわたしたちの外側を取り囲んでいる環境であるだけではなく、実はわたしたちのからだに投影されているのです。

一番身近な自然は、実は自分のからだ。

本来の自然は無理なく、その摂理と道理に沿って巡っていき、美しいバランスを保っています。わたしたちも無理なく、自分勝手なエゴを持たずにいれば健康・健全でいられるのではないでしょうか。

自分自身の身体を信頼できるようにありたいものですね。

早いものでもう6月

今年はどのような梅雨になるでしょうか。

東洋医学的に考えますと、消化吸収の要は「脾」になります。

脾は湿気が苦手なので湿度が高い日が続くと「脾」に負担がかかり、消化吸収の力が落ちてしまい、食欲不振や下痢などがおきがちです。

また、余分な湿気を体にため込むため、むくんだり、体が重だるくなります。

そのようなときには、三陰交や脾兪など、脾に大きく関与するツボにお灸をして脾を補ってみましょう。

また、日ごろから、甘いもの。油濃いものも、お酒などを多くとりすぎている方の脾は弱りがちですので、これらを控えてみましょう。

梅の花と早咲きの桜が楽しめる季節になりました。

花が咲いたり木の芽が噴き出したりするのと同じように、人の気も動くことを知っていますか？

冬の間、小さく縮こまっていた気が、まるで芽吹きのように春になると昇ろうとするのです。

そのときに下支えをする元気がないと上下のバランスがくずれてめまいなどの体調不良につながることがあります。

そのようなときには東洋医学をベースにした鍼灸治療で元気をつけ、気の流れを整えましょう。そして、おうちでセルフケアできるようにせんねん灸をつかってみて下さい。

せんねん灸をするツボはかかりつけの鍼灸師さんに教えてもらいましょう。

本格的な寒さと乾燥で色々な感染症を心配される方も多いかと思います。

人には自分を守る免疫システムがあります。

そのすばらしい自然免疫を高めることが、根本的な感染症対策になると思います。

そのためには、バランスの取れた食事、適度な運動、充分な睡眠、うがい、手洗い、リラックスする時間をとる、など基本的な養生が大切です。

それに加えて、お灸で身体の元気を補い抵抗力をつけるのも有効な方法です。

とはいえ、冬は窓を閉め切って換気が十分できないために、お灸をためらってしまう方もおられます。 そんなときには、煙の出ないせんねん灸の奇跡がおすすめです。また、風邪でのどが敏感になっているときも、無縁タイプは重宝します。

今後もマスメディアに振り回されず、情報を充分に吟味し、データを冷静に読み、ご自身にとってベストな対策をしていきましょう。

現在、新型の感染症が健康のみならず、あらゆるところに影響を及ぼしています。

心身の苦しみを抱えられておられる方々が、一刻も早く回復されますように、そして一刻も早く感染症が終息しますように心からお祈りしています。

幸い、今のところ当治療室は通常通りの施術ができております。

リピーターの患者様からは「完全予約制で他の患者さんと接触をしないので、安心して施術を受けられる」「感染症予防のために、鍼灸で免疫力をあげたい」とのうれしいお声をいただいております。

皆さまが安心して施術を受けられますよう、シーツはディスポーザブルのものを使用し、タオル類はお一人ずつ全て交換しています。室内は毎回消毒液で清拭をし、充分な換気を行っております。また、患者様にもマスクの着用をお願いしております。

医療危機の受け皿として、鍼灸師もがんばりたい。でも、いざという時に備え、患者様にもセルフケアができるようになっていただきたいと思い、お灸の指導も今まで以上に積極的に行っております。

この感染症が終息した後、もし新しい世界を創り上げいくことができるとしたら、私は自然と調和した、真の健康が手に入れられる世界がみたい、思っています。