ふしぎ堂ふしぎどう
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せんねん灸セルフケアサポーター村橋 健三
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- JR三鷹駅北口より徒歩2分
- 東京都武蔵野市中町1-22-2グランプレオ武蔵野105
・お問い合わせ0422-53-2266
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コロナ後遺症には3タイプあり、呼吸器系(咳、のどの痛み)はステロイド薬、味覚嗅覚異常には「Bスポット」と呼ばれる鼻粘膜を薬剤で刺激する対症療法が存在しています。3タイプ目の「ブレインフォグ」と呼ばれる記憶障害を伴う極度の疲労倦怠感を訴えるタイプには、現在有効な治療法がないといわれています。この3タイプ目の患者さんに、「三焦鍼法」とお灸の併用が極めて高い効果があることが明らかになりつつあります。
当初病院を受診しても「コロナ後遺症」との診断が出ずに、あちこちの診療科を回りやっと専門の診療科を見つけても、受診2か月待ちなどという話も普通に聞きます。さらに、「現在有効な治療法はない」と聞かされて…。
コロナの後遺症の症状の深刻さ、回復には長期の療養生活が必要なことなどについては、患者さんの増加している割には報道の量は多くなく、あまり社会の認知が広まっていないように感じます。コロナ後遺症に鍼灸が有効との情報はさらなりです。このような欄での告知を通して、少しでも多くの方々に鍼灸がコロナ後遺症に有効であること知ってもらうとともに、さらなる地道な努力が我々に求められていると思います。
コロナ後遺症にお灸と「三焦鍼法」という鍼治療が有効だというご報告をさせていただきました。ただ、治療にはお時間が必要です。昨年10月に初診の患者さんは、週1回の治療で順調に回復していき、最近やっと職場復帰のプロセスを始めましたが、ここまで来るのに10か月を要しました。
この病のやっかいなところは、発症時の症状が多岐にわたり、どの診療科目を受診すればいいのかの判断がしづらいところです。精神科、脳神経科、内科、整形外科…。コロナの後遺症とわかるまであちこちの病院を渡り歩くき、「コロナ後遺症」とわかるまで時間を要する方が多くおられます。
また、回復までに時間がかかる上、回復したと思われても、時間が経つと再発する方もおられるようです。さらに、これまでなかった気圧の変化で体調が悪くなる「気象病」や「婦人科疾患」、ストレスや疲労への抵抗力も低下傾向になるなどの「体質の変化」も生じてくるようです。
鍼灸治療は、「症状の改善」と「体質強化」の両方を同時に行っています。症状を抑えつつ、治療後の体質の弱体化にも備えることができ、コロナ後遺症の治療に適していると考えています。
前回「鍼灸がコロナ後遺症治療に有効」とご報告させていただきました。ことに「三焦鍼法」という本来認知症を対象とした治療法で効果が顕著です。何故でしょう?
コロナ後遺症の患者さんは、例えてみれば「浦島太郎の玉手箱」を空けてしまったような状態になっています。実際の年齢にかかわらず、急激に肉体も精神も高齢化してしまったように、体力は極度に落ち、記憶力は低下し、頭も回らず、誰かの介助が必要なほどに全身が弱ってしまいます。これは、認知症を発症している高齢者の方とよく似ています。
「三焦鍼法」は高齢化により弱ってしまった生命力を活性化させることができると考えられています。
当院でも、当初はお母さんに付き添われて、杖を突いて来院されていた30代の女性の患者さんは、「三焦鍼法」の治療を続けたことにより、現在ではお仕事に復帰する準備を進めるまでに回復しています。
現代医学では、コロナ後遺症の原因や発症メカニズムは未だわかっていません。治療法もブレインフォグを主訴とする症状には決め手がありません。
ダメ元で(そう考えて来院される方が多いです)「三焦鍼法」を一度お試しいただきたいと思います。
Aさんは昨年6月コロナに罹患。症状は軽くてすぐに日常生活は戻りました。ところが1月後倦怠感を感じ始めると、徐々に不眠、手の強張り、無月経、抑うつ感、ブレインフォグ(脳の締め付け感・記憶障害)、寝汗、微熱等が重なり、2か月後には寝たきりになり食事も介助が必要なほどになっていました。私が診たのは6か月経過した時で、症状は23種までありました。
認知症治療の「三焦鍼法」と足の裏のツボ「湧泉」、腰の「腎兪」のお灸を併用してみると5回目の治療時には、「ブレインフォグ」やその他の精神症状が「最悪期を10とすると3程度に軽減しました。びっくりです」(本人談)
「三焦鍼法」は加齢で弱った肉体を鍼刺激で回復させる認知症に対する治療です。中国医学は「心身一如」(体と精神は一体)であり、肉体の回復が同時に精神も回復させると考えます。コロナの後遺症ではブレインフォグを始めとする様々な精神症状も、弱った肉体を回復させることで軽減していくのだと考えます。病が異なっていても同じ治療で回復させることを中国医学では「異病同治」と呼び、普通にあることです。
コロナの後遺症でお悩みの方は、ぜひ一度「三焦鍼法」をお試しください。
前回ご報告したSさんのその後です。
国立がんセンターから近郊の「終末期医療専門病院」に担当が変わり、ご本人も覚悟を決め、「遺言書」を弁護士に依頼したことはお伝えしました。当初は外出が困難で、弁護士さんに自宅へ来ていただいて内容を詰めていました。が、鍼灸治療を続けていくと症状が改善してゆき、最終的に公証人役場へ登記に行くクリスマスには、電車とバスを乗り継いで自力で行けてしまいました。さらに、正月3が日は実家に出向き、普段と変わらない姿を見せ、親類一同をびっくりさせました。
「先生、私は充分生きました。遺言書も書き終えたし、こうしてお正月も平穏に過ごせました。もう思い残すことはありません」との言葉を残され、1か月後に他界されました。
終末期医療は西洋医学的にはもう手を尽くしたと考え、積極治療はせず、苦痛の軽減に重点を置く医療です。ただ、東洋医学的にはまだできることがありました。西洋医学とは異なる考え方で、鍼と灸による「治療」を加えたことで、「より良い最期」を提供できたのではないかと考えています。
心よりさんのご冥福をお祈りいたします。
鍼灸院名
ふしぎ堂
せんねん灸セルフケアサポーター
村橋 健三むらはし けんぞう
2003年 早稲田鍼灸専門学校入学
2005年 中国浙江省中医薬科大学研修
同年 米国南カリフォルニア大学解剖実習
2006年 早稲田鍼灸専門学校卒業(国家資格取得)
同年 中国上海中医薬大学留学
2007~2010年 目白温香堂勤務
2011年 当地に「ふしぎ堂」開業
鍼灸院名 | ふしぎ堂 (ふしぎどう) |
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住所 | 〒180-0006 東京都武蔵野市中町1-22-2グランプレオ武蔵野105 Google マップで見る |
アクセス | JR三鷹駅北口より徒歩2分 |
TEL | 0422-53-2266 |
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