パート1で、足の親指の付け根の太白というツボが、中国語では宵の明星＝金星のことである、とお伝えしました。金星は英語でvenus、美の女神です。

太白にお灸をすると目が輝くのは、まさにvenus、美の効用です。弊院では必ずと言っていいほど太白にお灸をします。綺麗な顔になるお客様を見ると、私まで嬉しくなります。

確かごま油の有名メーカーさんの名前もこれだった？他よりも秀でていて、輝いた胡麻油だかららしい…great！

何十年も学校や病院に勤務していた私は、営業というものをやったことがない。自分のお店を持つようになって初めて名刺交換会なるものにも顔を出し、弊院で使うマシンのために展示会にも行っている。カタログも名刺もいっぱい集まった。

さあ、取捨選択。これはお灸のツボと同じ。ここに効くからといって全部にお灸はしない。お灸の経穴（ツボ）オールスターからさらに選び出す。私にとってはオールジャパンの選手指名より難しい。

今年は巳年。と思うとクリスチャンでもないのにエデンの園のアダムとイブを思い出した。彼らはリンゴを食べてエデンの園から追放されてしまう。リンゴとは知恵のことである。自分の実力を超えた知恵を得ると、楽園から追放されてしまう。これはもしかして現代においても言えることなのではないか？

AIからひっきりなしに流れる情報は人間を幸せに導くのか？

毎日大変な仕事をこなすお客様と接するたびに、お灸する時くらいは何も考えず、安息を感じて欲しいと願っています。

東洋医学とホロスコープは全く関係ないと思われがちですが、深いところで繋がっています。ただ東洋での星座は名前が違います。例えばこの季節、南の空に見えるオリオン座は鼓座といいます。星の名前も同様に、古代中国では北斗七星の中に天枢や天璣といった名前があり、なんとツボの名前にもなっています。天枢はおへその近くにあり、天枢にお灸をすると大腸にいいと言われます。天の中心北極星の周りを1周する北斗七星は、まるでおへその周りにある大腸の動きのように思われたのかな？？

ぜひ天気のいい夜に星を見上げて、深呼吸してみてください。

おへそを漢字で臍と書きます。斎に肉付きがついています。要するに斎の体版です。では斎とは？忌み嫌う、神聖、という意味です。忌みとは禁忌のことで、やたら触ってはいけない神聖な場所が臍です。

臍はツボ名で「神闕（しんけつ）」、元気が存在する門、とも言われています。そこにお灸することが「へそ灸」です。

へそ灸は、体の芯から冷えた時や胃腸が悪い時に使ったりします。

「斎」藤さん、へそ灸やってみませんか？