暑い日が続いていますが、冷房のせいか夏でも「冷え」の脈状の方は沢山いらっしゃいます。

そんなわけで普段の施術には夏でもお灸を多用しています。

ただ、真冬と真夏ではメインで使用するお灸の熱さを変えています。

お灸の熱さの感じ方は個人差や部位よるものが大きいですが、お風呂あがりや汗ばむなど水分があると熱が伝わりやすくなります。

セルフケアで普段からお灸をされている方も多くいらっしゃいますが、使い慣れたお灸でも汗ばむ時期はあまり我慢しすぎないように、熱すぎる時は少し場所をずらしてみて下さい。火傷の防止になります。

安全なお灸で冷房病対策をして夏バテ予防にお役立てください(^^)

食べ過ぎ、ストレスでの胃の不調に使われるツボをご紹介します。

足三里（あしさんり）は、胃の経絡上にあり、消化器系の不調や疲労、免疫力の向上、全身の健康維持に効果があるとされています。

足三里は、胃の経絡における合土穴です。

合土穴（ごうどけつ）は、経穴の分類の一つです。「合」は「合流」や「集まる」の意味を持ち、経絡のエネルギーが集まる場所を指します。

中脘とあわせて胃や消化器系の健康を支える重要なポイントとされています。

特に中脘は食などによる胃そのものへのダメージ、足三里はストレスなどからくる消化器系へのダメージへ効果的とされていますが、両方使ったほうがより良いです。

イベントの多いこの時期、胃の不調の方も多いです。ぜひお灸、試してみて下さいね！

ツボ（経穴）を探す時は㎝でなく「寸」という単位を使います。これはいわゆる尺貫法の「寸」とは違うものです。

経穴を見つける時には身体を使ってその「寸」を測ります。つまり本人の体格によって同じ1寸といっても、少し違う長さになります。

体格が違えばツボも基準点から同じ㎝では測れませんので、こんな測り方になるのです。

今回のイラストは同身寸法（どうしんすんぽう）と言って、受け手本人の指の幅で「寸」を測る方法です。実際には目安として使い、その周辺の凹みや圧痛などなど、反応のあるところに施術します。

目安としては使い勝手の良い方法だと思います！

ぜひ、せんねん灸でのセルフケアなどにお役立て下さいね！

お灸をすると、起こる事です。

血管透過性。聞き慣れませんが、血管はもともと網目のようになっています。自律神経の働きにより、温度等様々な条件でその網目は大きさを変えます。栄養、免疫に関係する物質も血液によって身体中に運ばれて、その網目をくぐり抜けて患部に届きます。そのくぐり抜けやすさを血管透過性といいます。

お灸によってこんな事もおこるんですね！

お灸は経絡やツボに据えて効果を出します。が、ツボでなくてもお灸を据えることによって体の中で起こる変化があります。

その①は局所皮膚血管の拡張

その②は皮膚血流の増加

です。

この季節、朝晩など冷える日も多いです。手足末端の血流が改善すると全身の血流も改善されやすくなります。

足の裏には「失眠」という安眠のツボもあります。ぜひお試しくださいね。