2019年1月、ひざの痛みを改善するお灸教室を開催しました。

70代のМ様は数カ月前から、階段の上り下りの際や歩行時にひざの痛みを感じるようになり、変形性ひざ関節症と診断されました。痛みが続くので、お灸でのセルフケアを紹介しました。

お灸をするポイント

①ひざの痛い部分

お1人、お1人、痛い部分は違います。その方のいちばん痛い部分に印をつけます。軟骨は内側からすり減る方が多いです。М様のひざの内側に印をつけました。

②ひざ周りのツボ

膝眼（しつがん）、血海（けっかい）、梁丘（りょうきゅう）、足三里（あしさんり）、陽陵泉（ようりょうせん）

ひざ周りにも、かたい部分や優しく押すと痛い部分があります。上記のツボから反応のあるところに印をつけます。

③ひざ裏もチェック

委中（いちゅう）、合陽（ごうよう）、承山（しょうざん）

ひざの裏側からふくらはぎにかけて、かたくなったり、盛り上がっている方が多いです。上記のツボを目安に印をつけます。

④足首周りも反応あり

商丘（しょうきゅう）、丘墟（きゅうきょ）

ひざの痛みがある足首は、動きが悪くなっていることが多いです。左右の足首を回してみて、かたい方の足首のツボに印をつけます。

朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。

マスクをしている人も多いですね。

この時期に、いちばん心配なのが、風邪をひくことです。

大人よりも、子どものほうが、小学校などでもらってくることが多いですね。クリスマス会や冬休みを前に、体調は調えておきたいもの。

そこで、今回は大人はもちろん、小学生以上のお子さんにも使えるツボ２穴をご紹介します。

「あれ、ちょっと鼻水が出てる」「喉が少し痛い」といった風邪かな？というときに、おすすめです。

●「肺愈（はいゆ）」

第3胸椎の1.5ｃｍくらい外側にあります。

●「大椎（だいつい）」

第７頸椎の棘突起の下にあります。

写真のモデルは小学1年生。子どもにお灸って大丈夫？と思われるかもしれませんが、熱さの弱いタイプのせんねん灸を使い、「熱くなったら教えてね、じっとしていてね」と伝えると、みんなとってもよい子にしていてくれます。

うちの子もお灸が大好き。

気持ちよいことに、子どもは正直ですね。

親子で、家族で、お灸をしながら、この冬を元気に乗り切りたいですね。