4月20日から5月4日ごろまでの時期を二十四節気では穀雨といいます。

穀雨とは「穀物を育てる雨」という意味を持ち、自然が生命を育むために大切な雨が降る時期を表しています。春の終わりから夏に向けての季節の変わり目で、私たちの生活でも、日々気温が上昇し、湿度も高くなっているのを感じますね。

これからゴールデンウィークまでの2週間で、夏に向けてのお身体の準備をしっかりしておくことが、本格的な夏を迎えた際の熱中症や夏バテ対策に効果的です。

「暑熱順化」という言葉あります。適度な運動やウォーキングや入浴などによって汗をかき、身体を暑さに慣れさせることです。

汗をかくことにより体の内側にこもった熱を外部に放出することができます。いつもより少し多く歩いてみたり、隙間時間に数分でも身体を動かしたり、シャワーで済ませずゆっくり湯舟に浸かってみたり、日常生活の中に無理なく取り入れられる範囲で対策してみてはいかがでしょうか？

冬の寒さがいよいよ本格化してきましたね。今の時期は24節気で「小寒（しょうかん）」にあたります。この節気は、一年の中で最も寒い時期が始まることを意味し、冬の寒さが本格化するとされています。

この時期は、体を温め、免疫力を高めることが重要ですが、東洋医学で取り組めるセルフケアをお伝えいたします。

東洋医学では腎の経絡にアプローチすることで身体を温めることができると考えます。

1. 足の裏のマッサージ

腎経は足の裏から始まります。足の裏全体を優しくマッサージすることで、腎経を刺激し、全身の血行促進を期待できます。特に「涌泉」（足の裏の中心に近い部分）を重点的にツボ押ししてみましょう。

2. 腰部の温め

腎は腰部に位置しています。腰周りを暖かく保つことで、腎の機能をサポートします。使い捨てカイロも便利ですが、お肌に直接貼れる火を使わないお灸「太陽」が便利です。「腎俞」（第2腰椎の下、約1.5寸横）が腎の機能を高めるのにオススメ。

ぜひお試しください！

先週あたりから朝晩かなり冷える日が増えてきましたね。

24節気では露が冷たくなる時期ということで寒露といいます。

この時期は空気が冷たく乾燥していて、東洋医学では肺に負担がかかる時期と言われています。

このような季節にオススメなのが、カパラバティというヨーガで行われる気道のデトックス法です。伝統的なヨーガではプラーナーヤーマと呼ばれる呼吸法とは区別されて扱われています。

やり方ですが、座りやすい姿勢で座ります。身体が安定したら目を閉じて、息を吸ってから、お腹を凹ませて一気に鼻から吐きます。息を吐くと自然に次の吸気が入ってきますので、一定のリズムで繰り返します。

まずは1分間に60回を2〜3セット繰り返します。セットの間は1分間自然呼吸を観察します。慣れてきたら1分間に90回、120回と上げていきます。

妊娠中の方や持病をお持ちの方は避けてください。

くれぐれもご無理をなさらず、ご自分のペースで取り組んでくださいね。

暑い日が増えてきましたね。二十四節気では7月7日から小暑という時期に入ります。夏の暑さが本格化する前の時期で、気温が高くなり、湿度も高くなるため、体に熱がこもりやすくなります。そのため、小暑の養生法では、熱を冷ますことと湿気を除くことが大切です。

鍼灸は、熱を冷ますツボや湿気を除くツボを刺激することで、小暑の養生法に役立てることができます。涌泉（ゆうせん）、三陰交（さんいんこう）などへのお灸がセルフケアとしておすすめです。

ぜひお試しください！

いよいよ春の足音が聞こえてきました。

暖かくなって日中は過ごしやすくなりましたが、

急な寒暖差は私たちの身体に負担をかけています。

そんな季節の変わり目の不調対策には、

お灸によるセルフケアが手軽にできてピッタリです。

ぜひお試しください。